400ccバイクの免許を取るためには、まず事前審査というものを受けなければなりません。
事前審査とは
400ccバイクの引き起こし (倒れたバイクを起こす)
センタースタンドがけ
取り回し(バイクを押して歩く)

といったものです。

教習所によって多少ばらつきがあるらしく、男性は免除というところもありますし、上記3つのうちどれか2つもしくは1つというところもあるようです。(聞けば事前審査がないところもあるようなので要確認!)

ある程度バイクに親しんでいる方、また体格に恵まれた方なら、
コツをつかめばもっと楽な方法でできるにせよ、その時は力でカバーして、
初めての引き起こしや初めての取り回しをなんとかこなすかもしれません。

しかし、初めてでコツをつかんでいない小柄な人の場合、リーチも短く、力も弱いとなると、
引き起こし、取り回しができない場合も少なくありません。
道路などで眺めているのと違い、小柄な人が改めて400ccバイクを間近で見ると、
思っていた以上に大きく、重たいものだと感じるはずです。

バイクは中心をとらえれば指一本でもで支えられる
なんて説明をされて、実演されても、自分に交代した途端バイクはグラグラ。
どうして自分ではできないのかと不思議なほど。コツをつかんでいないときなんて、そんなものです。

そんなときは、
思い切って小型限定普通自動二輪免許(小型免許)から始めてみるのもお勧めです。

教習所の方から勧めてくれることもあります。
というのも、小型免許を取得してから、普通自動二輪免許の教習に入ると、事前審査が不要だからです。

しかしこれを
「差別だ」
とか、
「自分は劣っているからだ」
「バイクに乗るのに不適格なんだ」
などと決して思わないでください。


初めてバイクに触るとなれば、覚えなくてはいけないことがたくさんあります。
はじめはギアチェンジだって

えっと…クラッチを切ってギアをあげて…

と頭で考えて操作するはずです。しかし免許をとってしまうころには、

あんなこと(ギア操作)にどうしてあそこまで手間取っていたんだろう?

と思うはず。体が覚えて慣れてしまえば何も考えずに操作できますもんね。

バイクが初めてで、ほかの人より体格的にハンデがある場合や、不安感が強い場合は、まずは車体の軽い、扱いやすいバイクを練習台にして、まずほかのことを(ギア操作や二輪の感覚)覚えてしまうほうが、心理的にも負担が軽くなります。

ただ、一度小型で卒業検定を受けたあと、免許センターで免許の交付をうけて、そこから普通二輪への限定解除…という流れになるので、ひと手間増えるのは事実ですが、それを除けば、結果的に普通二輪免許を早く確実に取ることができると思います。


小型免許を取ってから、目的の普通二輪に限定解除をするときは、当然事前審査はありませんが、
カリキュラムとして、あるないではなく、嫌でも転びますから(^_^;)自分で起こす必要がでてきます。

初めての時のイメージで、どうしても「できない」という不安感もあるでしょうが、心配しないでください。
最初はびくともしなかったバイクが、ある日突然ヒョイと起こせるようになります。

本当です。

出来てしまえば、

どうしてあの時起こせなかったんだろう??それなら小型からやらなくてよかったのに〜〜!!

と思ってしまうくらい自分で拍子ぬけするほど簡単に起きてくれます。
そして自分の力で自分の乗っているバイクが起こせると、なんだかとても感慨深いものです。

たとえ車体が軽い小型バイクに乗っていたとしても、その小型バイクの教習中でバイクに慣れて、バイクへの接し方が知らないうちに自分の体にしっかりと染みついているんですね。

もちろん、400ccの教習車は、小型に比べれば明らかにサイズが大きいですから、いくら小型をとったからと言って、400ccが小型のように扱えるということはありません。

また、起こせるようになっても、車重は小型より当然重いですから、起こすとき小型よりは多少負担は大きくなりますし、シート高が高いので身長が低いと乗り降りに工夫がいるのは間違いありません。

とはいえ、小型の教習中にバイクに親しんでいる分、まったく初めての時と比べると、感じ方が全然違っているはずですし、何より「気持ちの上でのバイクの大きさ」とでもいいますか、恐怖感は克服できていると思います。これは、大きな違いです。

それに、車高の問題も、免許をとるまでのガマンです。この教習車で公道を走るわけではないんですから。
一緒に教習する他の男の子達は、すいすいとバイクを操っているかもしれません。
自分だけ全然できない、指導員の先生にはにはいろいろ言われる・・・焦りますよね。
でも、開き直ってください。
教習所に入った時点で、免許が取れることは決まっているのです。人より時間がかかっても、何も恥ずかしいことはありません。お金を払って来ているんです。できるまでしっかり教えてもらいましょう。そして今のうちにどんどんコケてバイクに親しみましょう。(自分のバイクではコケたくありませんもんね)
できないと落ち込むより、指導員の先生にどんどん話しかけて、仲良くなりましょう。

私はあまりにも課題ができなくて、そのときの教習時間の先生全員に教わったこともたびたびでした。(他の教習生はみんな適当に走っているのです)なにせ、スラローム13秒→それはただの蛇行運転、一本橋4秒→橋を走ってるだけですよ…主旨が違う…、8の字→・・・・お願いだから8の字に走ってね・・・

みんないとも簡単そうに、楽しそうに走っているのに自分だけ・・・と外周コースを回りながら「うるうる」きたこともありましたが、憧れのバイクに乗るためです。がんばりましょう!
私は身長152.5cm。女性としても小さいほうです。それに足も決して長くありません(苦笑)
そして何を隠そう「超のつく運動音痴」なのです。(しかも怖がり・・・(>_<"))

小さい頃から運動の経験もなく(大嫌いなので・・・)自慢じゃありませんが(泣)学生の頃の記憶によれば、基本的な逆上がりさえできません。ソフトボール投げ5m、砲丸投げ50cm(爆)←それは落としているだけでは・・・??走りは遅い、筋力は全くない・・・完全な文化系。
ある意味、バイクなど止められても仕方ないような人間なんです。

そんなドンくさい私が「バイク乗りたい病」にかかってしまったわけです。
しかも二輪というものに自転車以外触ったこともなかったのです。でも結論から言って

「そんな事実なんてバイクを乗るという事に全く問題ないですよ。
別にレーサーになろうとか、峠をせめようとかいうのではないのですから(笑)

普通二輪免許を取るとき、最初に「引き起こし」というテストがあります。倒れたバイクを起こすのですが、これに腕力はほとんどいりません。最初、私も友人からそういわれたのですが、なにしろ原付すら乗ったこともなかった私、400ccの重いバイクはびくとも動きませんでした。(次の日は全身筋肉痛で死にそうでした)が、できてみると、「コツ」のみです。腕力ではなく、カラダで起こすとでもいうのでしょうか。

体重を利用できるので非力な女の子でも
絶対起こせます!

背がちっちゃいと、しっかり足がつく人よりハンデなのは確かです。ちょっとバイクがブレただけでも「ガシャン!」とこけてしまいます。しかし、免許は絶対にとれます。実際に免許をとって、自分のバイクが手に入れば、自分の体格にバイクをあわせることがある程度は可能です。
教習車なんかガンガンこかしちゃえばいいんです(笑)
<小柄なお仲間さんへの私のアドバイスのまとめ>

小柄でも、運動神経に自信がないという方でも非力な方でも必ずバイクに乗れます!(免許が取れます)

体格にハンデがあるのは仕方がないこと 人は人、自分は自分

課題がなかなか出来ず、人より時間がかかっても、何も恥ずかしいことではない

憧れのバイクに乗るために、急がばまわれ(小型からチャレンジも選択肢に!)
小型からのステップアップも視野に
体格、運動神経の有無は全く関係ない
課題ができなくても落ち込まない
「私は背が低いから」「力がないから」・・・
そんな理由でオートバイをあきらめていませんか?

もしそんなことで夢を諦めているとすれば、それはものすご〜くもったいないことですよ!

  
「バイクに乗りたい」
必要なのはこの気持ちだけです。

体格のハンデで、勇気がなくて
バイクを諦めている人へ

教習にいくうちに、他の教習生の女の子に出会うかもしれません。お互い困ったこと、できないところを話し合うだけでも緊張感がほぐれて、よい練習ができるはずです。

バイクの教習は、車と違って孤独です。指導員の方は拡声器などで指導してくれますが、実際にそのバイクに跨っているのは自分一人です。(先生の後ろに乗って練習する過程も少しはありますが)

教習が辛くなってきたら、自分の乗りたい、憧れのバイクを雑誌などで眺めると、
またやる気がわいてきます。
また、できるならばバイクの乗れる友達に教習を見に来てもらうと、違うアドバイスがもらえますよ。
積極的に会話しましょう